株式会社タケウチ建設は、地盤改良の特許技術「TNF工法」および減震技術「T-BAGS工法」を通じ、建物基礎から社会インフラの安全性向上に取り組む建設会社である。平成28年(2016年)の熊本地震発生後、当社は熊本市内・益城町周辺・菊陽町津久礼地区で被害調査を実施した。最大震度7を記録した益城町周辺では建物倒壊が多数確認された一方、当社工法採用施設(某工場、某ディスカウントストア、某小売店舗)は内外装・外構ともに目立った損傷がなく、周辺の他工法施設で見られた休業や営業制限を伴う被害とは対照的な結果となった。特に「T-BAGS」は、フーチング下・土間下に専用部材を敷き詰め、地震発生時の滑り効果で建物への震動そのものを抑制する減震工法であり、熊本地震の観測波形を用いたシミュレーションでも、鉄骨建物モデルの応答加速度・層間変形角の低減効果が実証されている。本講演では、この熊本地震における被害状況の解析結果と減震技術の効果を具体的事例とともに示し、今後の地震防災・減災に向けた安全対策のあり方について提言し、参加者の防災意識向上の一助としたい。