
海の中には、イソギンチャクやヤドカリなど、私たちが暮らす陸上では見られないような不思議な形や生態を持った動物が暮らしている。このような動物は海洋における食う−食われる連鎖に含まれており、我々の食卓にも上がる魚などのエサになることで、沿岸の水産物の生産を支えている。しかしながら、現生の海底にどのような生物が暮らしているのか、また、それらがどのような生態を持ち、何を食べ、何に食べられているのかについては、未だその全容は解き明かされていない。本公演では、演者がこれまでに明らかにした海産動物の種多様性や、深海から磯や干潟などに生息する海産動物の生態、およびそれらの動物が他の種とどのような相互作用を持っているのかという最新の知見を紹介する。海でしかみられない動物たちの生態に関する知見が、災害や人為的な環境の変化が海の生物相に与える影響の評価や、海洋生態系への影響を最低限に留めたインフラ整備策の考案など、自然と共生しつつ持続可能な社会基盤を整えるための一助になれば幸いである。
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