
近年、全国各地で甚大な水害をもたらしている線状降水帯は、短時間で災害リスクを急激に高めることから、その予測精度の向上が防災上重要となっています。気象庁では、線状降水帯の発生を半日前から予測する情報提供を開始し、2024年からは対象地域を府県単位に絞り込むなど、段階的な高度化を進めています。さらに2026年には発生の2~3時間前を目標とした「線状降水帯直前予測」の運用も開始しました。
本講演では、まず線状降水帯が発生するメカニズムや、なぜ予測が難しいのかについて解説します。次に、気象庁が発表する線状降水帯の半日前予測や直前予測、発生情報などの運用状況、予測の「捕捉率」と「適中率」の現状を踏まえながら、予測の限界と活用上の留意点を解説します。